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An analysis of three collocations dictionaries for learners of English

ling corpus

 Lexiconという辞書学のジャーナルに、"An analysis of three collocations dictionaries for learners of English"という共著論文が掲載されました。この論文では、Oxford Collocations Dictionary, Second Edition (OCD2)、Macmillan Collocations Dictionary (MCD)、Longman Collocations Dictionary and Thesaurus (LCD) という3冊のコロケーション辞書における見出し語や共起語の扱いを様々な観点から比較しました。また、アンケート調査を行うことで、ユーザーにとっての使いやすさに関する調査も行いました。
 私が担当したのは、4.2節の"Frequencies of collocates"です。具体的には、OCD2、MCD、LCDで提示されている共起語に関して、汎用英語コーパスであるBritish National Corpus (BNC) およびCorpus of Contemporary American English (COCA) における共起パターンの順位と比較しました。以下は、その一例で、habitという名詞と共起する動詞をまとめたものです。

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 これを見ると、コーパスに基づくとされる3冊の辞書で提示されている共起語は、汎用コーパスにおいて高頻度な共起語を概ねカバーしていると言えます。しかしながら、実際に取り上げられている語は、個々の辞書によって異なっています。また、見出し語によっては、BNCやCOCAで高頻度であっても、辞書では取り上げられていない共起語も散見されます。従って、コロケーションの学習にあたって、1冊の辞書で学習するだけでは限界があると言えるでしょう。

  • Yasutake Ishii, Satoru Uchida, Kyoko Hayashi, & Yuichiro Kobayashi (2014). An analysis of three collocations dictionaries for learners of English. Lexicon, 44, 24-53.