英語教育研究のためのテキスト分析入門

 来たる2月18日(木)、名古屋大学で開催されるLET外国語教育基礎研究部会第2回特別セミナーにおいて、「英語教育研究のためのテキスト分析入門」というお話をさせて頂くことになりました。平日開催、しかも直前のご案内ではありますが、ご都合のつく方は、ぜひお越しくださいませ。要旨は、以下のとおりです。

 1990年代以降、多種多様な言語コーパスやテキスト分析ソフトが整備されつつある。それにともない、外国語教育研究におけるコーパス利用も急速に進んでいる。しかしながら、コーパスのような大量の言語データを効率的に処理するためには、テキスト分析に関する知識と技術が必要不可欠である。手作業による分析は、単に時間がかかるだけでなく、重要な用例を見落とす危険性を孕んでいる。
 言語データを解析するためのユーザーフレンドリーなツールは、すでに数多く公開されている。しかし、既存のツールには多くのユーザーが利用する「最大公約数的な機能」しか搭載されておらず、自分の研究に必要な機能が用意されているとは限らない。このような状況において、研究者の目的に合わせて、独自のテキスト分析を行うことは、非常に有益である。自らデータ処理を行うことで、(1) 既存のツールではできない分析が可能になり、(2) 検索の速度と精度が向上し、(3) 自分の研究に使いやすいような出力を得られ、(4) データサイズの制約を受けずに分析できるようになる。
 本発表では、Rというフリーソフトによるテキスト分析の方法を紹介する。具体的には、(1) 語彙指標やリーダビリティ指標による教材分析、(2) 使用語彙の頻度解析や共起分析によるライティング評価、などについて詳しく解説する。