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人文科学とコンピュータシンポジウム 「じんもんこん2016」

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 来たる12月9~11日、国文学研究資料館国立国語研究所にて、情報処理学会人文科学とコンピュータシンポジウム 「じんもんこん2016」が開催されます。今年のテーマは、「人文学情報の継承と進化〜ビッグデータとオープンデータの潮流の中で〜」です。投稿申込締切は、9月8日(木)となっています。

 1999年に第1回「人文科学とコンピュータシンポジウム~過去・現在・未来(じんもんこん1999)」が開催されてから17年になります。この間の情報技術の進歩には目を見張るものがあり、かつては思いもつかなかった大規模なデータを処理できる環境がようやく実現されつつあります。ビッグデータ活用に向けて、機械学習の基礎と応用の研究が発展し、とりわけ深層学習の研究による、画像・音声・テキストなどの情報処理の分野では精度向上や技術展開について活発な成果報告がなされています。近年のじんもんこんにおいては、これらの情報処理技術を人文学情報に応用した研究成果が報告されています。しかし、人文学情報を提供していくには、技術的課題ばかりではなく、著作権による公開の制限、情報資源を維持していく体制の確保など、現実的な課題も多く存在します。さらに、有用な情報資源であったとしても、他分野の研究者からみれば、活用したり別の情報資源と関連づけたりするのが困難なものも少なくありません。このような問題に対し、じんもんこんはさまざまな人文学情報について、学際的に情報収集し、他分野と関連づけ展開していくために、LODなどオープンデータに関する研究交流の場を提供してきました。拡充された人文学情報には、今後、ビッグデータを扱う高度な処理の適用が期待されます。いままさに、じんもんこんには、そうした研究を発展させ人文学情報の継承と進化を推進していく役割が求められているのです。
 そこで、本シンポジウムでは、大規模学術フロンティア促進事業「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」を推進する国文学研究資料館と、言語処理や音声処理の研究など幅広い分野にも利活用されるコーパス・データベースの構築を推進している国立国語研究所を会場として、人文学情報資源についての成果と課題を共有することを目指します。そして多彩な人文学情報を継承し発展させていくための、じんもんこんにとってのミッションを考える機会にしたいと考えています。

 前回に引き続き、私もプログラム委員として、お手伝いをさせて頂くことになりました。多くの方々の投稿をお待ち申し上げております。